新着情報 | 奥会津ミュージアム - OKUAIZU MUSEUM - Page 30

【わっさな暮らし】 魔法の言葉、魔法の手 

井口 恵(いぐちめぐみ) 二瓶キシイさん(昭和11年生 三島町)  「こんなん、さすけねぇ(大丈夫だ)」。 なんとか完成させるんだと意気込んで編んでいるうちに、凝り固まっていた身体の力が ...さらに表示

【忘れ語り、いま語り】 赤についての随想 

赤坂 憲雄(奥会津ミュージアム館長)  これもまた、パソコンのなかに残っていた文章である。どこに寄稿したエッセイなのかは、もはや記憶にはない。これがどのように、奥会津のいまに繋がってゆくのかは ...さらに表示

【きかんぼサキ】 知らない人で溢れる家 

渡辺 紀子(わたなべのりこ)  本名の集落の変貌は、日々めまぐるしいものだった。見たこともない店、見たこともない施設、見たこともない人たちで、村はみるみる溢れてきた。そして、その波はサキノの家 ...さらに表示

【小説】 身欠きニシンと不思議の山 

菊地 悦子(きくちえつこ)  タケシが学校から帰ってくると、思ったとおり身欠きニシンの束が土間にどっかり置かれていた。こないだっから、かあちゃんが「ニシン売り、明日あたり来んでねえべか」といっ ...さらに表示

2023.07.15 小説

【奥会津の介護事情】 自宅で看取る ~住み慣れた家で~③ 

舟木 志子(ふなきゆきこ)  ハルヨさんは厳しい母だった。由美さんは末っ子だったが、甘えた記憶も甘やかされた記憶もあまりない。よく叱られ、幼いころは母が恐かった。自分は母親にどう思われているの ...さらに表示

2023.07.15 オピニオン

【山と草花】 伯母さまの挨拶 

鈴木 サナエ(すずきさなえ)  兄弟姉妹の多かった父の一番上の姉は、明治四十年頃の生まれで、名前を「ハツヨ」と言った。私達従兄弟はみな、この優しい伯母さまが大好きで、只見川の近くに住んでいるこ ...さらに表示

【奥会津に暮らす】 義父と 

渡部 和(わたなべかず)  心も体もストップがかかってこの地から離れたことは、私には必要なことだったのだと思う。療養先は長野県安曇野市の郊外だった。雪のほとんど降らない平坦な田園地帯で ...さらに表示

【オオマタ暮らしのたより】 燈日草(トモシビソウ)のこと 

菅家 洋子(かんけようこ)  普段は花農家として働いている私。3年前からある活動をはじめた。それは「燈日草(トモシビソウ)」という名の出店本屋を、月に数回開くこと。福島県立博物館での講演のなか ...さらに表示