遠藤 由美子 | 奥会津ミュージアム - OKUAIZU MUSEUM

【エッセイ】帰るところのある旅

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  「山羊に育てられまして・・・」 かなり怪しげなものを食べても、食あたりなどという仕儀には至らない頑健な自分の体を、多少揶揄してそう言うことがある。お丈夫な体な ...さらに表示

【エッセイ】学校嫌い

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  筒丈の着物を着せられた三つか四つの私は、小さな川沿いのあぜ道を何度もころびながら走っていた。踏み固められた道の両側には丈高い草が生い茂っていて、おぼつかない足 ...さらに表示

神が座す山 志津倉山

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  標高1200メートル余りの志津倉山は、頂を境に柳津・三島・昭和を分けている。 三島から昭和へ抜ける不動沢林道は、山の中腹をかすめる峠道で、昭和への往復によくこ ...さらに表示

奥会津に吹く風~もや舟伝説

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  朧(おぼろ)なもやに包まれた夜更けは、裏山の杉木立の闇が気にかかる。京都・比叡山に、古くから語り継がれる七不思議の一つを思い出すからだ。  かつて、人気 ...さらに表示

民具との呼吸

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  「ちょっこら畑見てみっか」 青梅雨の中で、畑の作物の緑は力強く黒い土を覆っている。午睡からまだ覚めやらぬ風の村の古老は、少し腰をかがめたまま玄関に掛けてあった ...さらに表示

【風・奥会津⑩】幻の雪納豆

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  雪国では、雪の中で納豆を発酵させる不思議な方法が伝えられている。 三島町間方の菅家アイ子さん、菅家春江さんが、「雪納豆」を作ってくださるという。2月の ...さらに表示

【風・奥会津⑦】風になった人~写真記録者・竹島善一氏

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  かすかな稲穂の香りを運ぶ風が、南から吹いてくる。 風は記憶の断片であり、その糸口から記憶をよみがえらせる発火装置でもあるようだ。  そんな風を体に纏って ...さらに表示

ルウの星

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  夏が終わろうとする、透き通った風がそよぐ夜のことでした。 広い畑に囲まれた小高い森は、一枚の黒い影絵のように、明るい夜の空に浮かんでいます。 今しがたまで歩き ...さらに表示

2025.09.01 小説