菊地 悦子
【小説】 ちぃ神さんの大イチョウ その1
菊地 悦子(きくちえつこ) 【その1】 小気味よい音をたてて空き缶が飛ぶと、こどもたちは「逃げろっ」と叫びながら四方八方に駆けだした。空き缶をけるのは、四年生のカマモトだ。隠れる時間を ...さらに表示
【小説】 身欠きニシンと不思議の山
菊地 悦子(きくちえつこ) タケシが学校から帰ってくると、思ったとおり身欠きニシンの束が土間にどっかり置かれていた。こないだっから、かあちゃんが「ニシン売り、明日あたり来んでねえべか」といっ ...さらに表示