菊地 悦子 | 奥会津ミュージアム - OKUAIZU MUSEUM

【エッセイ】山の向こうのニライカナイ②

菊地 悦子(きくちえつこ) 池間民族  宮古島には五つの離島があり、そのうちの三つの島は、それぞれ橋で宮古本島とつながっている。三つの島のうち、一番大きいのが伊良部島、一番小さいのは来間 ...さらに表示

2024.12.15 小説

【エッセイ】山の向こうのニライカナイ①

菊地 悦子(きくちえつこ) 宮古島へ  還暦を期に、高齢の父と暮らすために故郷の会津へ帰ってきた。ここは、どこを向いても山がある。考えてみると、こどもの頃から、山々は行く手をはばむ障壁の ...さらに表示

2024.12.01 小説

彼岸蠟燭

菊地 悦子(きくちえつこ) 【一】  ピンポンとチャイムが鳴るたびに店先に目をやるが、客が入ってくる気配はない。出入口を全開にしているせいで、暖簾が風に揺れ、チャイムのセンサーが ...さらに表示

2024.10.15 小説

カナイ島へようこそ

菊地 悦子(きくちえつこ) 【一】  はじめは夢の一部だったのだ。「それ」は、夢をまたいで、うつつの五感に現れた。「それ」は、足元から腰、そして胸へ、私の身体を這い、絡み、強弱をつけなが ...さらに表示

2024.04.15 小説

【小説】 ちぃ神さんの大イチョウ 最終話

 コウコの家では、カマモトと、驚いたことにカマモトのじいちゃんとばあちゃんも揃って囲炉裏を囲んでいた。 「孫だちの話、聞いたべや」 コウコのばあちゃんがいった。 コウコとカマモトは、おらのこと ...さらに表示

2023.11.15 小説

【小説】 ちぃ神さんの大イチョウ その6 

菊地 悦子(きくちえつこ) 【その6】 「作戦会議を始めます おらたちは放課後、図書館の片隅に集まっていた。「僕とコウコで考えたんだけど、座敷わらし作戦はどうだろう」 カマモトのいうのは ...さらに表示

2023.11.01 小説

【小説】 ちぃ神さんの大イチョウ その5 

菊地 悦子(きくちえつこ) 【その5】  カマモトはおらが何なのか、どうしても突きとめたいらしい。コウコも面白がっている。おらだって気にならないわけじゃない。「とりあえず、有力なのは座敷 ...さらに表示

2023.10.15 小説

【小説】 ちぃ神さんの大イチョウ その4 

菊地 悦子(きくちえつこ) 【その4】 「誰か人よんでくっから、コウコはここで待ってろな」 おらはそういって、村に飛んで戻った。「誰か、誰か、コウコが池で怪我した。誰か、早くきてくんつぇ ...さらに表示

2023.10.01 小説