新着情報 | 奥会津ミュージアム - OKUAIZU MUSEUM - Page 3

春木山

菅家 洋子(かんけようこ)  日に日に雪解けが進んでいる。4月も半ばに差し掛かろうとしている段階で、昭和村大岐にある我が家周辺の野山には、50センチ程度の積雪がある。お隣の姉さまとお茶をしなが ...さらに表示

【きかんぼサキ第2部】日本秘湯を守る会

渡辺 紀子(わたなべのりこ)  旅館には見ず知らずの人が訪ねて来ては泊まっていく。初めて訪れた人は宿帳を書いて頂くまで、どこから来たどんな人かは分からない。日々新たな出会いを繰り返している。で ...さらに表示

里山の自然現象

鈴木 サナエ(すずきさなえ)  積雪3メートルを超えた只見の冬も、お彼岸も過ぎて、ようやく雪の心配もなくなった。雪消えの道路の脇には蕗の薹が芽を出し、庭の福寿草はいち早く黄金色の花を咲かせ、軒 ...さらに表示

穴の中の手紙

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  野原がピィーンとかた雪になった日のことだった。 凧揚げしながら雪の上を走り回っていた勘平は、どこでどうしたか、道に迷っちまった。雪もボサボサ降ってくる。暗くは ...さらに表示

2025.04.15 小説

糀屋さん

鈴木 サナエ(すずきさなえ)   山奥の豪雪地帯の只見では、昔から発酵食品の食文化が継承されており、今も、根強く毎日の生活の中に在る。私の家の近くには、明治時代に創業され、開業から120年以上 ...さらに表示

「れい坊」と川

菅家 洋子(かんけようこ)  雪で埋もれていた川はすっかり開け、あたらしい水が勢いよく流れている。あたたかくなったかと思えば吹雪になったり、季節は行きつ戻りつしながら、春に向かっている。会津盆 ...さらに表示

帰る場所

渡部 和(わたなべかず)  3月半ば、大雪のためひと月近く運休していた只見線が、会津川口駅まで再開した。それより早く磐越西線も再開していたので、思い切って東京へ行くことにした。目的は東 ...さらに表示

【きかんぼサキ第2部】布団をめくれば

渡辺 紀子(わたなべのりこ)  サキノは女性ドライバーの先駆けだった。誘われて町の商工会に入会するのだが、その活動でもサキノは重宝な存在だったらしい。会議や催しで近隣や福島市等へ出掛けなくては ...さらに表示