菊地 悦子 | 奥会津ミュージアム - OKUAIZU MUSEUM

こわい話

菊地 悦子(きくちえつこ)  こわくて不思議な話が好きだ。 幼い頃は、寝る前に「こわいおはなしして」と父母にねだった。父などは、きまって狐に化かされる話を、声色を使い分け、臨場感たっぷりに話し ...さらに表示

旅する民話

菊地 悦子(きくちえつこ)  以前、会津地方に伝わる民話伝説を調べていて、『五十嵐家の伝説』という話を見つけた。五十嵐の姓は、新潟県三条市にある五十嵐神社にルーツを持つといい、奥会津に多い五十 ...さらに表示

2025.10.01 奥会津を学ぶ

北と南の交流展「からむし」と「ブー」

菊地 悦子(きくちえつこ) 【からむしとブー】  先日、昭和村公民館で、昭和村のからむしをテーマにした映画「からむしのこえ」と、沖縄県宮古島のブーを描いた「ブーンミの島」の2本が同日上映 ...さらに表示

2025.09.01 奥会津を学ぶ

雛流し

菊地 悦子(きくちえつこ) 「桃の節句、雛祭りの今日、淡島神社では雛流しの神事がおこなわれました」 テレビは、三艘の木舟に山と積まれた雛人形が、和歌山の暖かそうな春の海にぷかりぷかりと浮かんで ...さらに表示

2025.03.01 小説

かた雪わたり

菊地 悦子(きくちえつこ)  凍りつく雪の音が聴こえたような気がして、コウタは夜中に何べんか目が覚めた。四度目に起きたときだった。「コウタ、そろそろ行くよ」 部屋の隅に置いてあるミカン箱から甲 ...さらに表示

2025.02.01 小説

【エッセイ】山の向こうのニライカナイ②

菊地 悦子(きくちえつこ) 池間民族  宮古島には五つの離島があり、そのうちの三つの島は、それぞれ橋で宮古本島とつながっている。三つの島のうち、一番大きいのが伊良部島、一番小さいのは来間 ...さらに表示

2024.12.15 小説

【エッセイ】山の向こうのニライカナイ①

菊地 悦子(きくちえつこ) 宮古島へ  還暦を期に、高齢の父と暮らすために故郷の会津へ帰ってきた。ここは、どこを向いても山がある。考えてみると、こどもの頃から、山々は行く手をはばむ障壁の ...さらに表示

2024.12.01 小説

彼岸蠟燭

菊地 悦子(きくちえつこ) 【一】  ピンポンとチャイムが鳴るたびに店先に目をやるが、客が入ってくる気配はない。出入口を全開にしているせいで、暖簾が風に揺れ、チャイムのセンサーが ...さらに表示

2024.10.15 小説