菊地 悦子
北と南の交流展「からむし」と「ブー」
菊地 悦子(きくちえつこ) 【からむしとブー】 先日、昭和村公民館で、昭和村のからむしをテーマにした映画「からむしのこえ」と、沖縄県宮古島のブーを描いた「ブーンミの島」の2本が同日上映 ...さらに表示
雛流し
菊地 悦子(きくちえつこ) 「桃の節句、雛祭りの今日、淡島神社では雛流しの神事がおこなわれました」 テレビは、三艘の木舟に山と積まれた雛人形が、和歌山の暖かそうな春の海にぷかりぷかりと浮かんで ...さらに表示
かた雪わたり
菊地 悦子(きくちえつこ) 凍りつく雪の音が聴こえたような気がして、コウタは夜中に何べんか目が覚めた。四度目に起きたときだった。「コウタ、そろそろ行くよ」 部屋の隅に置いてあるミカン箱から甲 ...さらに表示
【エッセイ】山の向こうのニライカナイ②
菊地 悦子(きくちえつこ) 池間民族 宮古島には五つの離島があり、そのうちの三つの島は、それぞれ橋で宮古本島とつながっている。三つの島のうち、一番大きいのが伊良部島、一番小さいのは来間 ...さらに表示
【エッセイ】山の向こうのニライカナイ①
菊地 悦子(きくちえつこ) 宮古島へ 還暦を期に、高齢の父と暮らすために故郷の会津へ帰ってきた。ここは、どこを向いても山がある。考えてみると、こどもの頃から、山々は行く手をはばむ障壁の ...さらに表示
彼岸蠟燭
菊地 悦子(きくちえつこ) 【一】 ピンポンとチャイムが鳴るたびに店先に目をやるが、客が入ってくる気配はない。出入口を全開にしているせいで、暖簾が風に揺れ、チャイムのセンサーが ...さらに表示
カナイ島へようこそ
菊地 悦子(きくちえつこ) 【一】 はじめは夢の一部だったのだ。「それ」は、夢をまたいで、うつつの五感に現れた。「それ」は、足元から腰、そして胸へ、私の身体を這い、絡み、強弱をつけなが ...さらに表示
【小説】 ちぃ神さんの大イチョウ 最終話
コウコの家では、カマモトと、驚いたことにカマモトのじいちゃんとばあちゃんも揃って囲炉裏を囲んでいた。 「孫だちの話、聞いたべや」 コウコのばあちゃんがいった。 コウコとカマモトは、おらのこと ...さらに表示