菊地悦子 新刊本のお知らせ「山川捨松物語」 | 奥会津ミュージアム - OKUAIZU MUSEUM

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菊地悦子 新刊本のお知らせ「山川捨松物語」 NEW

2026.05.15

菊地 悦子(きくちえつこ)

 恐縮ですが宣伝です。この度「日本で最初の女子留学生となった会津の少女~山川捨松物語」を出版いたしました。

 捨松を書きませんかと、出版元の歴史春秋社からお話をいただいたのが三年前。恥ずかしながら、捨松と聞いても、津田梅子と一緒にアメリカへ留学し、帰国後は鹿鳴館で活躍をした女性という華やかなイメージしかありませんでした。

 歴史にも疎い自分に、果たして書けるのかと不安だらけで始まったこの企画。しかし、資料をあたり調べるにつれ、捨松の前のめりなほどの献身的な生き方に引き込まれていきました。その人生の多くがとてつもなく強固な意志とともに、国と社会のために費やされたように見えるのです。同時に、「私」よりも「公」という行動規範を己に課しながらも、女性として、母として、恐らくは妻としても、悩み、時には弱さを見せる捨松の姿には、大いに共感を覚えました。

 捨松の生き方を決定づけたのは、会津藩家老の娘という出自と家庭教育、幼いころの壮絶な体験、そして11年のアメリカ留学が育んだ知性とキリスト教的思想、豊かな経験。その特殊な環境で形成された捨松の自我は、女性がもっとも生きにくかった明治という時代に、ひどく傷つきながらも必死で立ち向かいます。そんな捨松の物語を、易しい読み物にまとめたのが「山川捨松物語」です。小学生中学年から読めるように文字も大きめ、難しい漢字には”るび”をふりました。

 奇しくも現在放映中のNHKの朝ドラ「風、薫る」には、大山巌夫人となった大山捨松が登場し、これまであまり描かれてこなかった捨松の一面を観ることができます。ドラマとともに、拙著もお手にとっていただければ幸いです。

 お求めは若松市内および近辺の各書店、もしくは歴春うぇぶで。 https://www.rekishun.jp/catalog/

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