渡辺 紀子 | 奥会津ミュージアム - OKUAIZU MUSEUM - Page 2

【きかんぼサキ第2部】一騎打ち

渡辺 紀子(わたなべのりこ) 「乙松だと寄りたくねぇが、紀由だと寄ってみたくなるなぁ」。 サキノの義妹は、村の人たちのこんな呟きを聞くことがあったという。乙松じぃは向きのない(愛想の良くない) ...さらに表示

【きかんぼサキ第2部】痛くない注射

渡辺 紀子(わたなべのりこ)  サキノの夫・紀由が営む商店は、様々な品を扱うよろずやだった。食料品は勿論だが、店に並べていた品物を聞くと、その当時の村の様子が垣間見えてくる。当時、取引先の卸屋 ...さらに表示

【きかんぼサキ第2部】酒あらため

渡辺 紀子(わたなべのりこ)  サキノが嫁に来てすぐのこと、舅がこんな告白をしてきたという。「オレはな、監獄に入れられるとこだったんだぞ」と。「何か悪いことしゃった(した)のかよ?」 サキノは ...さらに表示

【きかんぼサキ第2部】夫のたくらみ

渡辺 紀子(わたなべのりこ)  サキノは自動車学校通いに、仲人の悦子姉(95歳)を誘ってみることとした。一人より二人の方が楽しいはず、と思ったからだった。ところが、この思いつきでサキノはみっち ...さらに表示

【きかんぼサキ第2部】知らずに免許なしで

                                             渡辺 紀子(わたなべのりこ)  サキノが嫁いだ時、その家は、電話、テレビ、自動車(ダットサン) ...さらに表示

【きかんぼサキ第2部】宿を背負う人は?

渡辺 紀子 (わたなべのりこ) 「商売にとって三代目は大事。だが、三代目がぼんくらでダメになった、なんて話は山ほどあるからな」。 こうした話を耳にすることがあった。また、旅館の経営を案ずる人が ...さらに表示

【きかんぼサキ第2部】ここで生きる~大人の扉~

渡辺 紀子(わたなべのりこ)  サキノには、自分の結婚式の記憶がほとんどない。 足入れの時の、大雪の中での引き渡しの場面など、ついこの間のことのように語っていたのだが・・・。  結婚式こそ忘れ ...さらに表示

【きかんぼサキ】そして、母になる

渡辺 紀子(わたなべのりこ)  サキノが家出している間にも着々と話は進み、戻ってみると、サキノの嫁入りは2カ月後と決められていた。泣く泣く帰っては来たものの、気持ちを整理し、母と暮らす最後の時 ...さらに表示