遠藤 由美子 | 奥会津ミュージアム - OKUAIZU MUSEUM

ルウの星NEW

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  夏が終わろうとする、透き通った風がそよぐ夜のことでした。 広い畑に囲まれた小高い森は、一枚の黒い影絵のように、明るい夜の空に浮かんでいます。 今しがたまで歩き ...さらに表示

2025.09.01 小説

鮭立摩崖仏 比定された尊像名

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  金山町、鮭立集落の山裾に、会津に只一ヵ所の磨崖仏群が鎮座する。 長閑な集落の背後、緑為す田畑の中に、ポッカリと置き忘れられたような小高い岩山があり、今は全体が ...さらに表示

【風・奥会津①】暮らしを伝える

奥会津書房 遠藤 由美子(えんどうゆみこ) 「奥会津」の‟奥“をどう解釈するか。それは、「奥会津書房」というささやかな出版グループを立ち上げる際の大きな命題だった。もちろん、辺境という地理的な ...さらに表示

穴の中の手紙

遠藤 由美子(えんどうゆみこ)  野原がピィーンとかた雪になった日のことだった。 凧揚げしながら雪の上を走り回っていた勘平は、どこでどうしたか、道に迷っちまった。雪もボサボサ降ってくる。暗くは ...さらに表示

2025.04.15 小説